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ちいかわ社会学byしのぎ

漫画の考察 · 友だち

友だちだけ受かったら、どうすればいい?

すぐに同じ気持ちになれなくても、できることはある。草むしり検定の帰り道と、お祝いの場面から考えます。

はじめの草むしり検定のあとの帰り道と、お祝いの場面にふれます。

同じ帰り道で、別々の気持ち

検定の帰り道、ちいかわとハチワレは黙って歩きます。ハチワレは、泣いているちいかわに、次があると声をかける場面を思い浮かべます。結果がどうでも帰りにラーメンを食べよう。ハチワレがそう言って、ちいかわがうなずいた場面も描かれ、ふたりは郎の前を通ります。

ちいかわの結果を言葉で告げるコマはありません。それでも、ハチワレの想像と、黙ったままの帰り道から、ふたりの結果は分かれたんだろうな、と思いました。友だちの合格はうれしい。自分の結果は悔しい。両方あるなら、すぐに笑えなくても不思議ではありません。

その夜、ハチワレは胸が詰まって食べられないと言い、明日食べることにして横になります。同じ気持ちではないときにどうしたらいいのかと考えながら、草むしり5級の証を見ています。

悩んでいるのは、5級の証を持つハチワレのほうです。受かった側にも、かける言葉が見つからない夜がある。気まずい一瞬だけで、ふたりの仲は決まらないはずです。

お祝いを、手で渡す

ちいかわがハチワレのところへ持って行ったのは、ハチワレに似た形のお菓子。5級のお祝いかと聞かれて、ちいかわはうなずきます。

どうしたらいいのかと考えていたハチワレのところへ、ちいかわのほうから会いに来る。お菓子を渡しても、検定の結果は変わりません。それでも、友だちの5級を喜ぶことはできる。ふたりの結果をそろえずに、ふたりの関係を続けるやり方なのだと思います。

すぐに笑えなくても

うまくいかなかった人がお祝いを用意しなきゃいけない、とは思いません。ちいかわが自分で選んだ行動だから、読んでいてうれしいのです。うまく言葉が出ない日には、会いに行って、手で渡す。そんなやり方もあります。

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