噂を聞いたシーサー
シーサーが立ち聞きしたのは、スーパーアルバイター制度がなくなるという噂でした。苦労して資格を取ったことへの言葉も聞こえます。後日、お師匠に制度がなくなるのかと尋ねますが、ショックで会話の続きを聞いていなかったと話します。
ここにあるのは、まだ噂です。資格が取り消されたり、仕事をやめるよう命じられたりした場面ではありません。それでも、シーサーは、もし制度がなくなっても最後の日まで働きたいと伝えます。
勉強して資格を取ったことだけでは、仕事の先行きまで自分で決められない。そこが、シーサーの不安につながっているように見えます。ただ、お師匠は、制度がなくなれば鎧を着て働く案まで口にします。実行できるかはわかりませんが、ふたりの話は資格の札だけで終わっていません。
免許が戻っても、印は残る
くりまんじゅうは、飲酒中に免許の提示を求められます。免許を持ったトカゲを追おうとしますが、不携帯として額に印を押され、印が消えるまで禁酒と告げられます。
次の投稿でシーサーが届けたのは、トカゲから取り戻した免許です。それでも、くりまんじゅうの額には印が残っています。免許を手元に戻すことと、禁酒を終えることは、同じ手続きではなさそうです。
資格の札を持つ本人が、使える条件をすべて決めるわけではない。その点ではシーサーの話と似ています。ただし、お酒の免許と働く資格は別のものです。制度の廃止の噂と、印が消えるまでの制限も分けて読めます。
印が消えた後、飲むとは限らない
その後、印の円や文字が薄くなっていきます。ついに印が消えると、お酒を飲めると喜んだのはシーサーでした。くりまんじゅうはお茶を入れます。シーサーは、お酒を飲まなくてよくなったのか、と驚きます。くりまんじゅうが気持ちを話す吹き出しはありません。翌日の投稿でも、飲んでいるのは白湯です。
飲んでもよいことと、飲みたいことは、また別でした。資格を使う理由まで、札や印で決まるわけではなさそうです。シーサーが働き続けたいと思う気持ちも、お師匠との時間と結びついています。仕事後に一緒に飲むことを、シーサーは楽しみにしていました。
取った後の条件を読む
ここでは、制度の噂に関する3投稿と、禁酒に関する7投稿の計10投稿を読みました。1投稿を1件として数えると、免許を返す描写と、印が消える描写は、それぞれ1件です。この10投稿の中に、資格の取り消しや、制度廃止が実施された場面はありません。後のすべての話を確認した数ではないので、今後も起きないとは言えません。
社会主義の見方で暮らしを考えるときは、個人がどれだけ頑張ったかに加え、働き続けられる条件をどう支えるかも気になります。シーサーは資格を取るために努力したのでしょうが、制度が続くかどうかを一人で決める場面はありません。制度を誰が決め、変更するときに働く人とどう話すかは、この3投稿ではまだわかりません。
くりまんじゅうの禁酒を、仕事を失うことと同じに扱う必要はありません。それぞれの資格が使える条件を読むと、本人が変えられることと、誰かの決まりを待つことの違いが見えます。くりまんじゅうは飲めるようになった後も、お茶を選んでいました。